DVDStyler
の使い方
不具合・エラー

更新 2022.03.04

■注意

Windows11 等で発生する

ERR: no VOBUs found.

については、オーサリング時に「ERR: no VOBUs found.」で失敗する
を参照して下さい。

■嫌いな不具合・エラーなど(とりあえず解決済)

解決した不具合・エラーについて、環境によっては発生するかもしれません(特に C. や H.)ので、記述を残しておきます。

  1. 字幕を追加する時エラーが表示される(〜V2.5.2?)。

    V2.6〜 では問題無いみたいです。

    字幕ファイルで字幕を追加する時、キャッシュファイルを再利用しようとすると、エラーが表示され失敗します。

    ERR: no VOBUs found.

    このエラーが出たら、DVDStyler をいったん終了し、再起動してからオーサリングする。

  2. メニュー画面表示開始直後に画像が一瞬乱れる(〜V2.4.3?)。

    V2.5〜 では問題無い。

  3. 「書込み」ウィンドウで「DVDに書込み」を選択して「デバイス」を選択することができない(V?〜V2.4.3)。

    V2.5 で修正された(DVDStyler 公式サイトより)。
    ≪DVDStyler 公式サイト bugs≫

    DVD ドライブによってこの様な現象が発生する
    (DVDStyler 公式サイトより)。
    ≪DVDStyler 公式サイト discussion1≫

  4. 音質が悪くなる(V2.1)

    V2.2〜 では正常動作する。

    指定した音声のビットレートが無視されて強制的に 64 KBit/s になり、音質が悪くなる。

  5. NTSC に設定しているのに PAL になる(V2.2 など)。

    V2.4〜 では正常動作するようです。

    ◎PAL 720×576」としたまま作業をある程度進めてしまった場合、後から全ての箇所を NTSC に変更しても、DVDStyler で見れない所に PAL 情報が残ってしまい、家庭用DVDプレイヤーで再生できない場合があります。

    最初から「◎NTSC 720×480」とした場合でも、DVDメニュー用テンプレートを使用した場合、テンプレートの種類によっては、後から全ての箇所を NTSC に変更しても、DVDStyler で見れない所に PAL 情報が入り込み、家庭用DVDプレイヤーで再生できない場合があります。
    V2.2 で DVDメニュー用テンプレートを使うのであれば、最初の3つは使わずに、下図に示す後ろの2つ(メニュー2にサムネイルボタンが9個あるものと、メニューが1個しかない「Travel」)から選択して下さい。

    図8 V2.2 正常なDVDメニュー用テンプレート 正常なDVDメニュー用テンプレート

    保存したプロジェクトファイル(.dvds, .xml)をテキストエディタで開いて、文字列
    "pal"
    または
    "PAL"
    が有ったら、家庭用DVDプレイヤーで再生できない可能性が高いです。

  6. くだらない不具合が沢山ある(V2.3シリーズ)。

    使う気がしない。
    (開発者に)リリースする前にもっとテストしてくれ!!!

  7. .wmv をオーサリングするとエラーが出る(V2.3〜V2.4.3)。

    V2.2, V2.5〜 では正常終了します。

    私のパソコンにある(V2.2 で正常にオーサリングできていた).wmv を 上記バージョンでオーサリングすると、

    av_interleaved_write_frame(): Invalid argument
    トランスコード中のエラー: ….wmv

    等のエラーが表示されて失敗する。
    DVDStyler が呼び出すコマンド avconv が .wmv を .vob に変換しようとする時に、これらのエラーが出てしまいます(.wmv の音声が wmav2 だと)。

  8. パイオニア(PIONEER)の DVD プレイヤーでメニューのボタンが利かない(V2.4〜V2.4.3。V2.3 シリーズについては未確認)

    V2.2, V2.5〜 では正常に動作します。

    原因不明で不具合かどうかわからない。

    パイオニアの DVD プレイヤー(1機種)で、静止画のメニュー画面は、ボタンがハイライトせず、決定キーを押しても指定した移動先に移動できない。DVD メニュー用テンプレートでも自作のメニュー画面でも発生する。
    タイトルの再生は正常(DVD 挿入直後にタイトルを再生するように設定)。

    SONY の BD レコーダー(1機種)ではボタンは正常に動作する。パソコンの5種類のプレイヤーソフトでもボタンは正常に動作する。

    DVDStyler V2.4.2 で、メニュー画面に音声か背景動画を付ければ、パイオニアの DVD プレイヤーでもボタンは正常に動作する。
    無音の音声でも付けますか!?

  9. 一部の画像テキスト付きボタンは、テキスト表示が左にずれる(V2.5〜V2.6.1)。

    V2.7〜 では正常に動作します。
    V2.6.1(おそらく V2.5〜V2.6 も同様) で作成したプロジェクトファイル(.dvds 等)を V2.7〜V2.7.1 で開くと、ボタンの位置がずれることがあります。

    pill2.xml や pill3.xml など、画像とテキストが付いているボタンの多くは、センタリングを指定しても左にずれて表示され、左寄せにすると左に寄りすぎ、右寄せにしても右側が空いている。
    テキストにセンタリングまたは右寄せを指定して、ボタンの幅を変えると、テキストが右に寄ったり左によったり…。理解不能です。

    【対策案】全角スペースを入力して表示位置を調節する。

  10. .m2ts を読み込むとハングする(V2.6)

    V2.5〜V2.5.2, V2.6.1〜V2.8.1, V2.9.2〜 では正常に動作します。

    「Any Video Converter フリー版と DVDStyler を使う」
    でも正常に再生できます。

  11. タイトルを再生しようとしても音声が聞こえない(V2.6.1〜V2.7.1)

    V2.5〜V2.6, V2.7.2〜V2.8.1, V2.9.2〜 では正常に動作します。

    Windows Movie Maker 2012 で作成した .mp4 をタイトルに指定した時発生することがある。

    【DVDStyler 上での症状】
    DVDStyler の詳細ログに
    「Error while decoding stream」
    が多数発生し、ffmpeg の変換時間が長い。

    【プレイヤーで再生した時の症状】
    Windows Media Player, MPC-HC, GOM PLAYER で再生すると、該当のタイトルを再生するボタンを押した時、すぐには再生が始まらず、(タイトルの再生時間分経過して)映像の再生が始まっても音声が聞こえない。

    【その他】
    Any Video Converter フリー版 V5.5.8 での変換でも同様の現象がおきます。
    XMedia Recode V3.1.8.3 で .vob に変換してから DVDStyler に読み込んだら問題ありませんでした。

  12. 「buffer underflow」が多数発生する(V2.9 Windows 32ビット版)

    V?〜V2.8.1, V2.9.2〜 では正常に動作します。

    【DVDStyler 上での症状】
    DVDStyler の詳細ログに
    「buffer underflow」
    が多数発生し、短い動画ファイルでも ffmpeg の変換がなかなか終わらなかったり、
    エラー「ERR: SCR moves backwards, remultiplex input: …」
    が出る。

    【プレイヤーで再生した時の症状】
    正常終了した場合でも Windows Media Player で再生すると、該当のタイトルを再生するボタンを押した時、映像の再生が始まってしばらくしてから音声が聞こえ始める。
    あるいは該当のタイトルを再生するボタンを押しても、ボタンが「実行時」色でメニュー画面が表示されたまま、タイトルの再生がなかなか始まらない。

  13. 音声が大幅に遅れたり、なかなか再生が始まらない
    (V2.9.1 Windows 32ビット版)

    V?〜V2.8.1, V2.9.2〜 では正常に動作します。

    【プレイヤーで再生した時の症状】
    V2.9 と同じような症状。

  14. メニュー画面の背景に、特定のファイルを指定すると、エラーが出ることがある(V2.8.1, V2.9.2〜V2.9.5 Windows 32ビット版)。

    V?〜V2.8, V2.9.6〜(mplex のバージョンを上げて、このエラーに対応) では正常に動作します。
    V2.9.5 では、メニュー画面の背景が静止画ファイルで、かつ音声無しの場合は、このエラーは出ないはずです(mplex を使わないため)。

    メニュー画面の背景に、特定の動画ファイルや静止画ファイルを指定すると、以下のエラーが出て失敗することがあります。

    **ERROR: [mplex] MUX STATUS: Frame data under-runs detected!

    【対策1】
    背景の動画ファイルや静止画ファイルを、解像度/画素数やビットレート/品質を下げてファイルサイズを小さくしておくと、このエラーが解消する傾向があるようです。
    あるいは DVDStyler が用意した背景画像を使えば(左端の [背景画像] をクリック⇒好きな背景画像をダブルクリック)、このエラーは解消するでしょう。

    【対策2】
    メニュー画面作成時に mplex を使わない設定にすれば、同じバージョンでもこのエラーは解消するはずです。けれどもメニュー画面が家電で正常動作するかは、自分で確認して下さい。
    「mplex を使う:」(V2.9.2〜)
    「メニューで mplex を使う」のチェック(〜V2.8.1)

  15. DVDStyler を終了する時にキャッシュファイルを残すと、再生時にタイトルの順番がおかしかったり、無関係の動画が再生される(V2.9.2〜V3.0)。

    V3.0.2〜 では正常に動作します。
    V3.0.1 ではこの現象は起きないようですが、DVDStyler の再起動直後、キャッシュファイルを参照すべき場合でも参照しないようです。

    タイトルが複数ある状態で DVDStyler を終了する時に、

    『There … in the transcoding cache.
    Do you want to clear the cache?』[いいえ]
    を選択してキャッシュファイルを残します。

    あるいは

    [構成]⇒[設定]⇒タブ[インターフェース]
    で開いたウィンドウで、
    「Clear transcoding cache:」[いいえ]
    を選択した状態で DVDStyler を終了しても同じことです。

    DVDStyler を起動しオーサリングすると、再生時にタイトルの順番がおかしかったり、無関係の動画が再生されることが多いです。
    状況によっては以下のエラーが出て、オーサリングが失敗します。

    ERR: Cannot jump to chapter number of title number, only number exist

    【原因】
    dvd-cache\cache.xml に記述された動画ファイル名の順番が、書き込む時と読み込む時で整合性がとれていないようです。

    【対策1】キャッシュファイルを削除する。
    基本的には以下の (a) または (b) の様にしましょう。
    (a)「Clear transcoding cache:」[はい] (消去する) を選択する。
     DVDStyler 終了時に、キャッシュファイルは削除される。
    (b)「Clear transcoding cache:」[Prompt]
     (DVDStyler 終了時に消去するかどうか訊かれる)を選択しておいて、
     DVDStyler 終了時に、
     『There … in the transcoding cache.
     Do you want to clear the cache?』[はい]
     を選択する。

    なお
    V3.0〜 では [構成]⇒[設定]⇒タブ[インターフェース]
    で開いたウィンドウで [Clear cache now] をクリックすると、すぐにキャッシュファイルが削除されます。
    〜V2.8.1 では DVDStyler 終了時に、キャッシュファイルは必ず削除されます。

    【対策2】cache.xml をテキストエディターで修正する。
    dvd-cache\cache.xml に記述された動画ファイル名の順番(行単位)を、キャッシュファイル entry001.vob, entry002.vob, … に対応する順番(DVDStyler 上の表示順と同じことが多い)にテキストエディターで合わせてから DVDStyler を起動すると、正常動作するようです。