DVDStyler と DVD Flick
の比較

DVDStyler の最新版は v3.2.1 です

更新 2020.06.20

■DVDStyler と DVD Flick の比較

家電で再生できる DVD (DVD-Video 規格) の作成が可能な、2つのフリーの DVD オーサリングソフトについて、下の表に違いを整理しました。

この2つの中では、DVD オーサリングソフトを初めて使うのであれば、先ずは DVD Flick を使ってみるといいと思います。そして DVDFlick の機能では物足りないようであれば、DVDStyler を試してみるといいと思います。

これ以外にも以下の2つのソフトで、家電で再生できる DVD (DVD-Video 規格) を簡単に作成できます。

以下の様なソフトもありますが、ロゴが入ったり、使い方が難しかったりするそうです。

DVDStyler と DVD Flick の比較
  ソフト
 項目
DVDStyler v3.1 DVD Flick V1.3.0.7
build 738/739 32(猫科)
全体 意図通りに動いている間は初心者でも使える。
フリーソフトとしては
高機能。
設定項目が多く、自分好みのDVDを作成できる。裏を返せば、重要な項目を設定し損じやすく、操作方法を理解するのが大変。DVDの基礎知識やコマンドの知識も若干必要。
気付かないうちにDVDの仕様に反したDVDができてしまう可能性がある。
苦労してでも見た目と操作性の良いDVDをフリーソフトで作りたいなら、使ってみるべき。
初心者向き。



かなりの部分を自動的に処理してくれるので、設定項目が多くなく、操作方法が理解しやすい。そのかわり自由度が低い。
メディアの
形式・画質
DVD-Video 規格の DVD を作成する(解像度の最大は
横720×縦480)。それ以外の標準的な規格は作成不可。

OS Windows, Mac OS X,
Linux(コンパイルが必要?)
≪How to Install DVDStyler in Linux≫
Windows
日本語
ソフトの日本語表示可能。メニュー画面で日本語表示可能。
評価
(安定度)
古いバージョンは不具合が多い。 *3 悪くはない
対応する入力ファイル形式 多数
≪Supported file formats≫
多数
≪Features≫
メニュー画面 メニュー無しも可能。
複数のテンプレートから選ぶか、パーツを組み合わせて自由に作る。
タイトル選択やチャプター選択のメニュー画面が作成可能。
サムネイルは任意のシーンが選択でき、動画も可能。
任意の静止画や動画を背景に指定できる。
音声を追加できる。
メニュー無しも可能。
複数のパターンから選ぶ。1個のメニューに最大4個のサムネイル表示。
タイトル選択のメニュー画面が作成可能。チャプター選択は不可。
サムネイルは任意のシーンが選択可能。
1タイトルにつき1サムネイル。
16:9表示不可。
文字が粗い。
タイトルの
チャプター
位置
一定間隔毎(分単位)に指定できる。
任意の位置 に指定できる。

.mkv .mp4 .wmv のチャプター位置は反映される。
一定間隔毎(分単位)に指定できる。
チャプタ数で指定できる(各チャプタの長さは同じ)。
タイトル毎に異なる
チャプタ指定が可能。

.mkv のチャプタ位置は反映される。
ファイルをチャプターとして追加
ON/OFF可能な字幕の追加
別ソフトで作成した字幕ファイルを用意する必要がある。
動画の
映像品質
ビットレートの指定が可能(最大 9000 KBit/s)で、
自動の指定も可能。
CBR。Windows 版は
VBR も可能(V3.0.1〜)。

CBR のみ。
MPEG-2
無変換で
オーサリング

動画ファイル単位で指定可能。

ディスク単位での指定のみ可能。
動画編集機能 「映像プロパティ」ウィンドウで若干の編集(カット編集と映像のフェード等)が可能 ×
画像でスライドショー作成
無料版 VideoPad の方が有力
×
音量変更 「音声プロパティ」ウィンドウで、タイトル単位で異なる
音量変更が可能(手動)。
音量アップも可能。
タイトルの最大音量を自動的に 89dB に調整する機能が追加された(V2.9.2〜)。
ディスク単位での
音量変更のみ可能(手動)。
音量アップも可能のよう。
複数の動画ファイルの音量を自動的に揃える機能は無い。
タイトルの
最大数
99?
*1
48
*2
メニュー画面表示・タイトル再生の順番 自由に指定できる。状況に応じて順番の変更が可能。
ほとんどの有料ソフトにも負けない制御が可能。
複数のパターンから選ぶ。
セルとセルコマンドの制御 ×
コマンド欄でコーディング ×
DVD-Video 形式ファイルの出力
プレビュー DVD に書き込む前に
手動/自動で再生 可能。
DVD に書き込む前に手動で再生可能。メニューはオーサリング前にプレビュー可能。
ISO作成を指定
フリーソフト
ImgBurn V2.4.4.0
と連携
DVDへの書き込みを指定
ただし 時々問題発生
DVD-Video規格の.vobへの変換ソフト ffmpeg version 4.1.1
ffmpeg
DVD-Video形式ファイル作成ソフト DVDAuthor version
0.7.2.
DVDAuthor version
0.6.14-GfD./0.6.14.
直接移動できない経路での
自動経由処理担当
DVDAuthor DVD Flick
関連 HP ≪DVDStyler 使い方1≫
≪DVDStyler 使い方2≫

『インストール時の注意』
も参考になりそうです。
≪DVDStyler 使い方3≫

ソフトダウンロード
≪最新版≫
≪各バージョン≫
≪DVD Flick 使い方≫

ソフトダウンロード
1.本体dvdflick_setup_1.3.0.7.exe
≪ソフトダウンロード1≫
2.猫科追加 安定バージョン
dvdflick_1.3.0.7_
felidlabo-0011.exe
≪ソフトダウンロード2≫

≪処理速度の問題≫
その他 オーサリング後、表示・再生順はソフト PgcEdit で変更可、チャプターの任意の位置への追加はフリーソフト VobBlanker で可。
メニュー表示に若干時間がかかる気が…。
*1 多数の動画を指定できたとしても、DVDAuthor の性能の問題で、

オーサリング実行時に失敗する場合がある
最大54タイトルのオーサリングに成功した。
44タイトルのオーサリングに失敗した。

*2 51タイトル以上の指定は不可。

49タイトルでのオーサリングは見た目正常終了するが、パソコンの3つのプレイヤーソフトで再生時に移動できない箇所がある(50タイトルでも同様)。
VIDEO_TS.IFO を IfoEdit で見ると、管理情報のコマンド数は正しいが、コマンドの列挙が不足している。
ソフト PgcEdit V8.6 で開くと、
「エラー:VMGM_MATテーブルが1セクターしかないので、
First-Play PGCは97コマンドしか含む事ができません!
First-Play PGCに99コマンドあります。」
「プレコマンド数を99から97に修正」
が表示され、97コマンドに修正される。不足のコマンドを PgcEdit で追加すれば、パソコンの3つのプレイヤーソフトで再生が正常動作するようになる。
48タイトルでのオーサリングは正常終了し(First-Play PGC に97コマンドあり)、再生が正常動作する。
なお DVDShrink V3.2.0.16 にも同種の不具合があり、[再編集] で50タイトルで [バックアップ!] すると、再生時に次のタイトルに移動できない箇所がある(おそらく49タイトルでも同様)。

*3 エラーメッセージがわかりにくい。

エラーの原因には、ユーザの指定ミス、DVDStyler の不具合、 DVDAuthor の不具合が考えられるが、原因が特定しにくいので、対処方法もなかなかわからない。
タイトルやメニューの修正等をしていると、動作が不安定になることがある(特にタイトルやメニューの数が多い時)。このような時は定期的に DVDStyler の終了・再起動をした方が良い。